英語学習者の皆さん、関係代名詞をよくご存じでしょうか？下記のような、二つの節を一つにする言語学的現象です。

I saw a man. He was wearing a hat.
→ I saw a man who was wearing a hat. 帽子をかぶっている男を見ました。
→ A man that I saw was wearing a hat. 私が見た男は帽子をかぶっていました。
I went to the store. The store was crowded.
→ The store that I went to was crowded. 私が行った店は混んでいました。
よく見ると、英語と日本語の関係代名詞にあるいくつかの相違点に気づくでしょう。

●　日本語の関係代名詞はいつも名詞の「前」にくるのに、英語では名詞の「後」にくる
●　英語には4つの関係代名詞があるが、日本語には関係代名詞がない
●　英語は関係代名詞の種類によって最後にややこしい前置詞が現れる場合もある

さらに、関係代名詞を受ける名詞の種類や話し方の丁寧さによって、The person who / whom / which / that I sawのように、関係代名詞の選択肢が変わります。つまり、世界中のほとんどの言語に関係代名詞は存在するものの、関係代名詞を作る際のルールが母国語と第二言語とで異なれば異なるほど、第二言語学習者はより「難しさ」を感じることになるのです。

しかし！幸いなことに、ジャパンソサエティーには英文法オタクのベン先生がいます。今回の「関係代名詞ワークショップ」では、日英バイリンガル且つ、言語学者でありニューヨーク大学外国語教育学部の教授でもあるベン先生が分かりやすく関係代名詞の基本を解説してから、楽しく実用的な練習の指導もしてくださいます。関係代名詞のことをわかっているようでもまだまだ不完全と感じる方、用法について不思議に思ったことがある方に、大変おすすめです。


このワークショップは、オンラインで「Zoom」というアプリを使って実施されます。事前にスマホ、ダブレット、パソコンのいずれかにアプリのダウンロードをお願いいたします。このイベントは講義スタイルではなく、実際のレッスンと同様に全員参加型のイベントとなりますので、可能な限りビデオとサウンドをオンにしてご参加ください。


【日時】
7月14日（木）午後7時〜9時（アメリカ東部夏時間)
7月15日（金）午前8時～10時（日本時間)


【参加費】
＄30   会員（法人会員の団体に所属する方は、会員として受け付けます）
＄37   一般


【お申込方法】
以下のリンクより、赤色の［RSVP］ボタンをクリックしてお進みください。
https://www.japansociety.org/workshops-and-events/2022-summer-english-relative-clauses-workshop
7月13日（水）午後12時（アメリカ東部時間） までにお申し込み下さい。


【講師の紹介】
Ben Milam (ベン・マイラム)：コロンビア大学教育学部で応用言語学の修士号を取得したベン・マイラム先生は政府、教育、エンターテインメントの３業界に精通する経歴の持ち主で、和英翻訳と日英通訳のプロです。かつて国際連合アドバイザーを務めたこともあります。アスク出版社の「Nihongo Fun & Easy」や外務省出版の漫画「めぐみ」など、様々な教科書や漫画の翻訳にも携わっています。エンターテイメント業界でのハイライトは、所ジョージの「笑ってコラえて！」でテイラー・スウィフトにインタビューしたこと、また、日本のセレブ相手の英語個人教師など、多々の経験をもった異色英語教師として現在活躍中です。


【お問合わせ先】
ジャパン・ソサエティー語学センター（language_inquiries@japansociety.org）